第62章 菜々緒がいて本当によかった!

その言葉を聞いた瞬間、山田悠子の顔色がさらに険しくなった。

彼女は唇をきつく結び、腹をへこませようと大きく息を吸い込んだが、それが裏目に出て胸が膨らんでしまった。

「パツンッ!」

危うげだった胸元のボタンがついに弾け飛び、頼りなく衣類にぶら下がった。

「ぷっ!」

福田祐衣が思わず吹き出すと、白石菜々緒も容赦なく腹を抱えて笑い出した。

彼女は目尻に浮かんだ笑い涙を拭った。

「あはは、お腹引っ込めない方がいいわよ! また他のボタンまで飛んじゃうから!」

「何がおかしいのよ!」

山田悠子の顔が怒りでドス黒くなるのを見て、隣の腰巾着がついに我慢できずに立ち上がった。「ガタッ」と椅子...

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